Amazon.......


ついに我が家に、Amazon fire TV stick なるものがやってきた。

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もともと、Amazon プライム会員だったので、仕事ではPC上で見ていたけど、家のTVに導入。

さっそく、拝聴しましたが。。。
いやー複雑な心境です。

私、一応、映画屋さんでございます。
インターネット、マルチメディアコンテンツの著しい多様化により、民衆の映画館離れ(映画のラインナップにも問題あり)から映画界は衰退の一途を辿っており、極端に言えば、監督やプロデューサーが自腹を切る500万の自主制作映画か、TV局や大手配給会社主導の3億以上の(原作あり)な大作映画か、そのどのどちらかしか、今や世に出ることは無く。

昨今、10年ほど前までの、制作費7千万、1億、2億という、ヒットすれば単館ロードショーシで制作費が回収可能な「ミッドクラス」が無くなってしまったのです。

以前は、映画監督を目指す若者が助監督として、大卒から10年20年現場に従事し、チーフ助監督となり、やがて師匠筋の監督の采配により「こいつをデビューさせてやってくれ」と、師匠監督が配給会社に談判し、それまでその配給会社の名作の現場裏方を担ってきたチーフ助監督に、新世代への期待として1億円前後の中級クラスの本編を任せて監督デビューを果たし、才能あるものは、やがて名をはせ、新進気鋭の監督として世に出て行く。
今や売れっ子の大物監督も、かつては助監督としてその道を歩んだ人々、そういうものでした。

それが、今、映画界では、前述のように、助監督上がりの新人監督に任せられるような、リスクの軽めな投資レベルのクラスがないのです。

moto時代の「当然」であったフィルム時代が終わり、デジタル制作へと移行し、つまりはビデオ撮影で映画にコンバートできる時代になり、今まで「特殊技能」であった映画制作は、いわゆる「ビデオ技術」で制作可能になった事でTV業界が映画制作に乗り出し、今まで繁盛していた「フィルム現像所」は現像から撤退し、日本映画を牽引してきた東宝映画は、時代を先読み、いの一番に「東宝製作の映画はフィルム制作禁止」という箝口令を出すという時代に。

そんな中、映画のカテゴリーは、二極化され、自分で500万出すか、最低限売れる保証のあるTVのヒット監督や、著名なベテラン監督に3億以上で撮ってもらうか、となったわけです。

新人監督のクラス、7千万〜1.5億レベルの映画のアウトプットであった単館(すなわちミニシアター)が、観客離れで軒並み廃業し、今はシネコン(TOHOシネマズなどの)の1スクリーンを間借りして上映するレベルに。

シネコン発足当初は、集客率の高いショッピングモールやアミューズメント施設に併設される事が、映画界全体を元気づける起爆剤になるのでは、と考えられていたけれど、それはピラミッドのごく頂点のみで、デパートでいえば、棚に並べた商品は、売れなければ取り扱いをやめるし、売れる商品にすぐに入れ替える、と同じく、需要の少ないミニシアター系の「名作」といえど地味な邦画は、次第にスクリーンを失っていったのです。

皆さんお気づきとは思いますが、売れているハリウッド映画は、同じ映画館で、同時に複数スクリーンで上映してます。
当初は、ここに行けば、色々な映画を選んで観れる、という趣旨でしたが、今やそれは「売れる映画はスクリーン数を増やして同時間帯に一気に集客する」というものに変わってきて、つまりそのためには、集客の少ないコアな映画は、まだ公開数日でも、売れ筋の大作にスクリーンを譲ることになっているわけです。

まあ、当たり前といえば、当たり前です。
そしてそれは、お客さんのニーズにあっているとも言えます。

僕が携わってきた作品は、ハリウッド超大作もあれば、3000万ほどのミニシアターもあります。

勿論、どちらも皆に見てもらいたい作品です。
公開当初は話題性もあって、本屋と同じように平置きされていたけど、今となっては、映画好きでもない限り、誰も知らない映画としてTSUTAYAの棚の片隅に追いやられたりします。

かつてのVHS時代には1本14,000円で売れていたセルビデオも、DVDになり4800円に。
Amazonで1500円とかで投げ売りされてたりします。。。。
あ〜〜悲しい。。。。

TSUTAYAも昔はVHSやDVDをメーカーから買って、在庫として棚に置いていたが、TSUTAYA勢力拡大に伴い、在庫は抱えずに「預かる」というシステムに変更しいわゆる「棚貸し」として、メーカーから賃料を取るようになり。

そして主流は「配信」に切り替わり2,500円に。
売れなければそれも1,000円に。
そうなるとTSUTAYAも「ハード」に需要が無いので、今やメイン事業は「TSYUTAYAポイント」・・・・。

なので、映画屋は、愚痴はほどほどにして、時代のニーズを鑑みて、作り続けなくてはイカン!のだと。
それが仕事なんですな〜。

というわけで、、、、
26年間(数えてみましたw)、闇雲に映画を作ってきたmotoとしては、この変化に落ち込みながらも、Amazonプライム、すげー!と感動した夜でしたw


いじょ。










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by moto-rs | 2018-01-28 21:13 | 雑記 | Comments(4)

Commented by hiro07r at 2018-01-29 10:57 x
なるほど...
薄々感づいていましたが映画界も同じなのですね。
インターネットの時代で今昔のコアな作品もすぐに探し出せるのは助かりますが、新たな隠れた名作の制作が危ぶまれてしまう。
私が小さい時は映画と言えば最大の娯楽で、なかなか映画館にはいけませんでしたが、水曜ロードショーで映画を見るのが大の楽しみでした!
そのうち親の目を盗んで深夜の映画番組を見るようになり「タクシードライバー」で衝撃を受け「ミッドナイトエキスプレス」でトラウマになる(笑)
最近は時代の流れが早すぎておじさんにはなかなか付いていけませんが、お互いに頑張りましょう!
「いやーっ、映画って本当にいいものですね」
Commented by ジップヒット at 2018-01-30 19:53 x
ジムジャームッシュも、ベンダースの助監時代に余ったフィルムであの
ダウンバイロー作成したんですよね🎵

誰が言ったのかは解りませんが、
優れた音楽を作り出すのは、優れた聴衆である❗
映画もそうであって欲しい。
Commented by moto-rs at 2018-02-04 22:46
hiro07rさん、こんばんは。
僕は生まれて初めて友人と映画館に行って観た映画が、確か「ホットドックなんちゃら・・・」っていうスキーレースのアメリカ映画で、いきなり濃厚なベッドシーンで、小学生低学年ながら、その日に一気に発育したのを覚えておりますw

Commented by moto-rs at 2018-02-04 22:48
ジップヒットさん、優れた聴衆、そうですね。
まあ、僕もその聴衆の1人なので、Amazonで満足している時点で発言権失ってますけどね。。。。