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新年の! Bingキャブオーバーホール&セッティング

あけましておめでとうございます!

な、1月1日。
今年は地元でマッタリ過ごす事になり、家族と鎌倉へ初詣。
帰宅するやいなや、テレビに夢中な家族とはパパは別行動w

はい、新年元旦早々にR100RS、Bingキャブのオーバーホールです。

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今回は素人(自己満備忘録)レベルで、Bingキャブ分解を長文&写真たっぷりでレポート!!
*間違いあるかもです。100%は信じちゃいけません。60%くらいでw



じゃ、はじめます!

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キャブを車両から取り外す際に、スロットルワイヤーとチョークワイヤーのリターンスプリングは取り外しておきます。


必要な工具を揃えておきます。

主には。。。

プラスドライバー2サイズ
マイナスドライバー2サイズ
8mmメガネ
10mmメガネ
11mmメガネ
フロートピン打ち抜き棒
スプリングフック
フロートレベルゲージ
Oリングリムーバー
その他使えそうなもの


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プラスドライバーで蓋+スプリングを取り外し。

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ダイヤフラムとニードルの状態をチェック。ダイヤフラムは破れや小さな穴も見逃さずに確認。
忘れてましたが、ニードルは前回OH時に新品に取り替えてました。まだ大丈夫。

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フロートチャンバー内をバラします。
フロートボールを取り外して。。。フロートのお出まし。

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フロートボールの隅っこの穴に入っているジェットを取り外し。

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フロートレベル(油面管理)状態を確認します。
適正はキャブ本体のエッジと平行であること。少しだけ沈んでます。
今までの他車種では、フロートの自重も加味して真横にしてやっていたが、RSのメンテ本では普通に置いていた。
ようはバルブが栓をしている位置の適正確認。

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フロートもあまり痩せはなく、この程度はフツーに調整で直せますが、今回は新年なのでw、フロートも新品に交換します。

ピンを打ち抜いてフロート+バルブをバラします。
打ち抜きの方向は決まっているのでご注意。先端が細い方を打つ。

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フロート+バルブが外れました。バルブは細〜い針金でフロートの爪に引っかけてあるだけなので、再利用する場合は紛失注意。

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メインジェット&ホルダー一式を外します。
8mmメガネでメインジェット&ワッシャ。

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10mmでメインジェットホルダー

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メインジェットホルダーの奥には、ニードルを通す この二つのパーツ(ニードルジェット)がある。
出てこない場合は負圧室から叩けば落ちてくる。

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写真撮り忘れたが、スロージェット、ミクスチャースクリュー、負圧取り出し口のネジも取り外し。
とにかく、外せそうなモノは全部はずすw

続いてスターター(チョーク)ボディ。
それぞれのネジに適正なサイズのドライバーを使い分ける。

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11mmメガネでボディからワイヤーのタイコホルダーを取り外し。
本体についている状態で取ってもよい。

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組込みの順番復元に自信の無い時は、必ず元の状態で写真を撮ったり、このようにタイラップなどで取り外した状態そのままにまとめておくと組立時に迷いません。

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スロットルワイヤーのタイコホルダー一式を取り外し。
チョークボディと同じ要領で。11mmメガネ使用。

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スロットルバタフライの状態を確認。
全閉しているように見えて。。。

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後ろからペンライトで光りをあてると、隙間が見えます。

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ここの状態はキャブ左右の同調に大きく影響しますので、なるべく穴がふさがるように調整します。
マイナスドライバーで緩めて、ベストな位置を探る。*ネジロックや、カシメてあるのが殆どなので、無理をするとネジを壊すことになるので、回らないようなら無理はしない。


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調整後。ここが限界でした。
このネジはエンドがカシメてあったので、バタフライはバラさずにいきます。

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これでBingが全バラしできました。
*スロットルピストンとバタフライは今回メンテ不要のため非バラしです。

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ジェット類、ネジ類は、Oリングを外しパーツクリーナor灯油などで洗浄しておきます。
この変のジェット類は前回全て新品に交換しているので、摩耗も消耗もありません。

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洗浄後。稼働部品などは出来るだけ汚れや錆をとって磨いておく。
Oリングなどは劣化や切れていたら交換。ビーマーさんやMotoBinsで手に入る。

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キャブ本体も、パーツクリーナとブラシで磨いて、燃料の通り道は全て洗浄しておく。
エアコンプレッサーがあればベストだけど、無ければジェット噴射のパークリーナーやストローなどで吹きまくって汚れを抜く。あちこに穴からクリーナー吹くと、どっかから飛び出してくるから燃料経路が解って面白い。

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さてさて、ここからは組み上げです。


フロートチャンバー室のメインジェット関係から組込み。この順番で、キャブボディに組み。

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ニードルジェットと、メインジェットホルダーのフィッティング(円形)にガタがあったので、パーツ同士を擦り合わせて慣らしておきます。

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追記:ニードルジェットはニードルとの摩擦による穴の大きさの変形に注意です。目視ではわからないほどでも僅かでも広がっていると燃調に影響します。(組込み後、調子は良いもののプラグの焼けが揃わず、色々確認したらここが摩耗していました。32mm-Bing用、2.66の新品に交換後、完調に。


まずはコイツを入れる。
側面に穴があるほうを手前に落として、負圧室にアタマ半分が飛び出すまで填め込む。

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続いてニードルジェットを入れて、メインジェットホルダーのOリングにはシリコングリースし10mmメガネで締め込み、ワッシャ〜メインジェットを8mmメガネで締め込む。

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スターター(チョーク)ボディを取り付け。
ガスケットを新品に。

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ここで、スターターの取り付けの向きに注意しなくてはならないのだが、いつも参考にしているBMW-OHVメンテナンスブックに誤表記発見。

真面目に解説してくれているのだが、このスターターバルブの向きは合っているが、スターターのカバーの向きが左右逆になっている。

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このメンテ本の写真のまんま組んでキャブ本体に取り付けると、本の説明書きにあるような「4つの穴が下」 には、ならない。
このメンテ本は、組込み以降の写真が全て逆向きになっていた(笑)
*左側についてはこの向きでOKです。

もう少し解りやすい目印は、内側ではなく表側で。
シャフトのてっぺんにポンチが打ってある方を、チョークボディカバーの丸みのある膨らみ側に向けて取り付ける。これで4つ穴は左右とも下に向く。
可動部には薄くグリスアップ。

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この説明はBMW ARCHIVESの2v-OHV特集には書いてある。こちらの方が解りやすい。
さすがは現場、ユーザーの記事である。

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お次はフロートの取り付け。今回は新品に交換。
フロート、バルブ、バルブフック、ピンの4点セットで新品に。

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とりあえずは、そのまま組んでみます。
フロートピンは入れる方向に注意です。入れやすい方から差し込む。

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ピンを固定のため打つ前に、フロートレベルをチェック。
新品のままだと、だいぶと沈んでます。

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このままですと、フロートチャンバー内での油面が規定よりも上がり、ガスが濃くなる&チャンバーからガソリンが溢れる、もしくは、酷いときは燃焼室内にガソリンが漏れ出す(オーバーフロー)になるので、しっかり調整する。

バルブを引っかけているフロートの爪をマイナスドライバーでこじり広げてやって調整。
ほんの少しでレベルは かなり変わるので少しずつ調整。

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本体と平行になりました。(写真の向きが逆になってしもた)

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レベルがとれたら、フロートピンをハンマーで軽く打ち込んでボディに固定。

またまた写真撮り忘れましたが、スロージェット、ミクスチャースクリュー、負圧取り出し口のネジを組み込んでチャンバー室内の復元。
Oリングにはシリコングリース。
最後にまた、このミニミニジェットを忘れずにチャンバーへ組み込む。

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ここの燃料経路の清掃も忘れずにしておく。

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取り付け忘れた部品がないか確認して、チャンバーガスケットを入れて、フロートチャンバーを填め込む。

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スロットルレバー・一式を取り付け。

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アイドル調整スクリューを取り付け。

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後にキャブ同調しやすいように、アイドル調整スクリューはスロットルレバーに軽く触る程度にしておく。(写真は触る直前です)

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スロットルレバーを取り付けたら、可動部にグリスアップ。(メタルにはなんでも・Oリング部にはシリコングリースなど) 続いてバタフライの稼働確認。

全閉状態。

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全開状態。

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スロットル(負圧)ピストン一式を組込み。

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組込みの向きに注意。
ダイヤフラムとキャブボディに凸凹があるのでそこを目印に。

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ピストンが真っ直ぐ向いているかどうかを確認。数ミリは調整がきく。

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確認できたら、ダイヤフラムがしっかり溝に填まっているかどうかを確かめながら、スプリングと蓋を取り付け。

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プラスドライバーで左右均等トルクで少しずつ締め込み。

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スロットルワイヤー&チョークワイヤーのリターンスプリングを取り付け。

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はい、完成!!

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当たり前ですが、左右同じ作業でw
motoは、左右のキャブをそれぞれ別々に作業します。
同時に左右分解してしまうと、パーツが混同してしうので。。。
同じパーツが殆どとはいえ、それぞれに部品同士の馴染みというものがあります。
それぞれの部品は、取り付けてあったその部品のもとに戻してやるのが基本かと。

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さあ、キレイになった肺を、早速シャチの戻します!

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完全分解したので、左右同調をとらなくてはいけません。
キャブ同調の方法は、webのそこら中にレシピがあるので、素人のmotoは無理して語らずで。。。

バキューム使ってまずは目安を。

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スロットルワイヤーアジャスターの遊びを左右2mmほどにしておき、左側のみナットを固定。
右は指で回せる程度に。(どこにでも載っているやり方です)

エンジン始動、ちょい暖気。
予めアイドルスクリューは左右同じくらいの開けにしておいたので、そこそこ安定。
でも左右で負圧は若干狂ってます。

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アイドルスクリューで1000rpmほどに調整。
併せてバキュームの数字が揃うように左右で仮調整。
ミクスチャースクリューは全閉から3/4回転戻しで様子見。(いつもここで落ち着くので)

次に右側のスロットルワイヤーアジャスターを調整して、1000rpm〜2000rpmの中で、負圧が揃うところまで持って行く。
1000rpm固定で調整、1500rpm固定で調整、2000rpm固定で調整。

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1000rpm〜2000rpmの吹け上がり全体の流れで調整。

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大凡あってきました。最後にアイドリングに変化が出たらアイドリング調整スクリューで再調整。

これらはあくまで目安な基準。
キャブ同調は計器を信じるのが本来だと思うが、アナログであり、そんなに高価なバキュームゲージでもないし、数字よりも乗ってなんぼ!!ということで。。。
あとは10mmスパナとマイナスドライバーをポケットに入れて、実走しながら最終調整です。

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走り出しから、いいね〜〜〜。。超スムーズw


近所をしばらく走って、同調の感じを確認。
エンジンが温まってきたところで、アイドリングを再調整。
少しすると、若干のバラつきを感じ始める。スロットルアジャスターをミリ単位で調整。
また走る。

これを繰り返し、いよいよ良い感じか?なところで、またバキュームゲージで確認。
数字でも再度微調整して、同調完了!!!


新年早々、完調(自己満)なシャチで!
改めまして、みなさま、あけましておめでとうございます!


今年もよろしくお願いします!


PS 長文レポート、読破ありがとうございました(笑)





Twitter ID Bonne38 (記事更新をツイートしてます)



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by moto-rs | 2015-01-02 19:38 | メンテナンス