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"触れる"がメンテの第一歩

R100RSに乗り始めて3ヶ月。このオートバイに限った事では無く、ボンネビルの頃もそうであったが、僕は動いていないオートバイに頻繁に触れる。

仕事へ車や電車で通勤し、オートバイに乗る事の無かった日などは、帰宅すると必ずと言ってよいほどバイクカバーを脱がせてしばし眺める。

そしてほぼ必ずパニアケースからマイクロファイバーを取り出して、昨晩磨いたオートバイをまた磨く。
例えば愛犬をブラッシングするように、ただ「撫でる」事を繰り返す。
少し磨くと、素手でその身体に触れて「存在」を確認する。そしてまた磨く。

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それを、オートバイの前から上から後ろから下から、冷えた地面に膝をついてじっくりと行う。
当然、昨日磨いたばかりだから、さして大きな変化があるわけではない。
"乗ってなんぼ" がオートバイ。もちろん、乗りまくっている。
しかし、乗らずして触れるその無駄と思える行為の中で、ふとしたオイル漏れの状況やボルトの緩み、ブレーキダストの状況、ワイヤーの劣化など、走っていると忘れてしまうような発見がある。
昨日は無かった油シミが、今日はあったりする。

よし、ここは週末に手を入れよう。
闇雲にただ「あそこをバラしてみるか」とか「ここを交換しちゃうか」ではなく、そうやって、ひとつひとつ素手で触れて、愛車と向き合うための課題を作っていく。

素手。

よくオートバイを整備するときに、無駄に手が汚れないようにメカニックグローブを使う。
しかし、整備し始めてから数分もしないうちに、そのグローブは外され、素手で全てを施すことになる。
当然、油まみれになる。指先や甲が傷つくこともある。

ボルトヘッドやナットのサイズやトルク感、ワイヤーの張り具合。
乾燥した油シミ、ホコリ、グリースの粘度。

グローブの上からでは、何も感じないのだ。

素手で触れなければ、結局オートバイの 「今」 は何も分からない。


おかげで、仕事場の入口を開ける指紋認証セキュリティでは、毎回エラーが(笑)

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端から見れば、気の毒なオートバイ中毒患者にしか見えないのかもしれないがww
本人はいたって真剣♪

先日セブンイレブンの会計で、小銭入れから落ちたコインに混じって6mmボルトが3本転がった時には、さすがに「アホだな〜」って赤面したけどww

以前に知り合ったボンネビルのオーナーのひとりが言っていた。その方は、バイクの整備スキルがそれほど高いわけでも無いのだけど、「スポークを磨く時は、布は使わずコンパウンドを指にとって、指で磨きます」と。それが一番しっかり磨けると。
なんだかその時、この人には負けたな、って思った。


誰かに知ってもらいたくて、あれやこれやとブログなんか書いているけど。。。
でもオートバイってのは、やっぱり自分のためにあるんだな〜。


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オートバイが大好きですよ♥




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by moto-rs | 2014-01-10 00:23 | メンテナンス